誰にでも、その人にしかない「仕事の流儀」がある――

今回の記事では、株式会社SoLabo 代表取締役の田原 広一さんに、仕事をするうえで大切にしていることやチャレンジ精神を保つ方法などについてうかがいました。

田原さんは29歳のときにSoLaboを起業し、8期目を迎えています。

「日本をハッピーにする」を企業理念に掲げ、起業家の方への資金調達サポートを中心に、さまざまな事業を展開。新規事業にもチャレンジしアグレッシブに活動しています。

そんな田原さんにお聞きした内容を、記事の最後に「仕事の流儀7選」としてまとめています。田原さんが仕事で大事にしている流儀とは?

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日本をハッピーにしたい

――田原さんは会社の代表として、忙しい日々を過ごしていると思います。仕事をするうえで大事にしていることを教えてください。

田原:
最近、会社の理念を変えました。もともとの会社の理念は「関わる経営者すべてに感謝される会社」でしたが、「日本をハッピーにする」に変えたんです。

つまらないことをやっているとお客さんも社員もつまらないので、誰も幸せになりません。僕は、仕事で一番大事なのは「楽しむこと」だと思うんです。

会社の理念に「日本を」という言葉を入れたことにも理由があります。うちの会社は起業支援の数が日本でトップクラスです。日本で起業する方って、世界と比べると非常に少ないんですよ。

▲出典:スタートアップに関する基礎資料集(内閣官房)

起業家がハッピーになれば「あの人、楽しそうだから自分も起業したいな」と思ってくれる人も増えるはずです。

起業する人が増えれば、成長企業が増えてユニコーン企業も増えます。そうすれば日本全体の経済が成長して、いま以上にハッピーになると思うんです。

そのために、僕自身が楽しく仕事することを大事にしています。楽しく仕事していると人が寄ってきてくれるんです。どうせ仕事するなら楽しそうにしている人と仕事したくないですか?

実際に僕の周りでは、起業する人が多いんですよ。

コミュニケーションを密に取り、信頼関係を大事にする

――楽しく働いている田原さんを見て、自分も起業したいと考える方が多いのですね。田原さんの会社にはエンジニアの方もたくさんいらっしゃいます。エンジニアと仕事をする際に意識していることを教えてください。

田原:
エンジニアと仕事をするうえでは、信頼関係を大事にしています。信頼関係を構築するために、コミュニケーションを密に取るように意識していますね。やはりコミュニケーションが不足すると、期待値とのズレも起きてしまってうまくいきません。

ユーザーの課題を解決するためのサービスをつくる際、ズレが生じないようにするためにも大事だと思っています。

コミュニケーションを取ることで、無理をさせていないか、人員が足りているか、技術力が足りているかなどを知るように意識しています。

起業当初はエンジニアと働いたことがなかったので、エンジニアに対してなにを頼めばいいのかすらわかりませんでした。思いついたことを頼んでしまっていて、作ってもらったけど使わなかったこともありました。依頼の仕方がよくなかったと思います。こうした失敗経験があるからこそ、いまがあります

――失敗経験があるからこそ、いまの成功につながっているわけですね。

田原:
当時は、エンジニアのことをよくわかっていなかったです。エンジニアについての知識があればわかるのでしょうが、よくわかっていない人間からするとエンジニアの範囲ってとても広いじゃないですか。

でも、エンジニアにはフロントエンドの人もいればサーバーサイドの人もいますし、Webが得意な人がいればアプリが得意な人もいます。本当にさまざまです。

当時の自分のように、よくわかっていない人は「エンジニア=なんでもできる人」と思いがちです。なんでもできると思って依頼したことで、失敗してしまいました。当時に戻りたいです(笑)。

――経営者の立場では、エンジニアにどのようなスキルを求めますか?

田原:
自分に何ができて何が得意なのかを伝えてくれて、しっかりと行動するスキルを持っている人です。「なんでもできます」と言われるよりも、自分の得意・不得意を理解しておいてもらいたいです。

不得意なことをやってもらうよりも、得意なことをやってもらったほうが会社としては助かります。開発はチームでおこなうので、これまでにチームのなかで一定の開発経験がある方を求めていますね。

――今後、田原さんがやりたいと考えていることを教えてください。

田原:
最近、意識して他社とコラボをしています。コラボをすることが、直近3年で大事なことだと思っているんです。

これからの時代は、事業共創という形で他社と一緒に何かをやることが鍵になってくると感じています。自社単体だと弱い部分はどうしてもあるので、他社と一緒にやったほうが広がりが増えるんです。一緒にやることで他社のファンの方々が僕らのことを知ってくれて、認知につながります。

認知されれば、さらに多くの仕事につながります。

これはサービス作りでも同じです。他社と一緒にサービスをつくるのもコラボの1つです。

――チャレンジ精神を保つために心がけていることを教えてください。

田原:
チャレンジ精神を保つという感覚がそもそもありません。楽しいからチャレンジ“しちゃっている”という感覚です。

ゲーム好きな人に「なぜあなたはゲームを買うのですか?」って聞いたら「楽しいし、やりたいから」って答えると思うんです。それと同じですね。好奇心旺盛なんだろうなとは思います。

仕事が趣味なんですよ。いろいろな仕事をすればするほど、おもしろい人と出会えるじゃないですか。ロールプレイングゲームを進めると、いろいろなキャラクターが出てくるのと同じです。

――仕事をするうえで、学んでいたり挑戦したりしていることについて教えてください。

田原:
僕の場合は学ぶより行動するタイプなので、行動しまくっています。最近では、行政案件に挑戦しています。入札参加資格を得て、はじめて入札に挑戦しました。

仕様書を読み込んで提案書をつくるのですが、難しいうえに期限が短くて大変ですね。終わりの見えない状態が続いて、寝る時間がないくらい追い込まれています。

ただ、国のお仕事をするにあたっては、情報セキュリティ面の意識などが高まるのでいいですね。

他には組織づくりに挑戦しているところです。5月になると、会社の規模がアルバイトを入れると95人になります。この規模になってくるとわからないことだらけなので、経験のある人にアドバイスを聞いて身につけるようにしていますね。

「遅いよ」と言われるかもしれませんが、組織づくりを頑張っているところです。

――田原さんにとっての「仕事」とはなんでしょうか?

田原:
仕事は「趣味」で「生きがい」です。起業前から仕事は好きでしたが、仕事が趣味と言えるようになったのは、起業して3-4年経って安定してきたあたりからですかね。

やりたいことを選択してやれているのが大きいです。依頼内容によっては、お仕事をお断りすることもあります。「お金を払うんだからやってくれよ」という関係性は、すごく嫌なんです。そういう方たちとは距離をおくようにしています。

「日本をハッピーにしたいと言っているのに断るのかよ」と言われそうですが(笑)。でも、楽しんで仕事するうえでは、大事なことだと思っています。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原さんの【仕事の流儀7選】

(取材/文:川崎博則

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