技術トレンドや「最近よく聞く話題の◯◯」といった、今すぐ仕事には関係しないけど、将来使うかもしれないものに触れておこうと思ったとき、わたしは気分転換も兼ねて「ちょっとしたツール」を作っています。
「気分転換」いわば「ついで」で勉強をしている状態なので、実践レベルの技術が身に付くわけではありません。
でも、少しでも触れてみることで、「これも合わせて勉強したほうがよい」ことがわかったり、業務やコミュニティ活動、趣味などで「あ!ここで使えるかも!」ということに気づいたりすることもあります。
もちろん、しっかりと勉強して実践でも使える技術にしたほうがいいと思います。このやり方は「勉強したことをしっかりと身に着けなければいけない」と考えすぎてしまい、なかなか勉強し始めるまでに時間がかかってしまう方に試してみてほしい方法です。
目次
ゆるくでもいいからまずはやってみる

「新しい技術の習得」というと、しっかり勉強して身に付けなきゃいけないと考えてしまうかもしれません。わたしもそうでした。
「しっかりやらなきゃ」と、気合をいれてやろうとするあまり、しっかり取り組める環境が整ってから始めようとしてしまい、後回しにしてしまうことがありました。ついつい「今の案件が落ち着いたら」「休日にまとまった時間が取れたら」と、なかなかスタートできないのです。
気になっているのにいつまでも「気になっているだけ」状態ではマズイと思い、「雑でもいい・ほんのちょっとでもいいから始めてみる」というルールを作って始めてみました。すると、気持ちも楽になり、また、少しずつでも続けられるようになったので、気分転換がてら少しずつ勉強するようにしています。
わたしはWebサイトの制作を主な仕事にしていて、かつ、プログラムを書くことが多いため、本記事はプログラミングに関する話になります。ですが、プログラミング以外でも応用できることがあるはずです。
たとえば、「画像生成AIで自分の写真を元に様々な国・時代の雰囲気の似顔絵イラストを生成してみる」などでもいいかもしれません。
画像生成AIにはどんな種類があるか、AIの種類によって得意・不得意はあるか、作った写真やイラストはSNSやチラシなどに使ってよいかなど、色々なことが見えてきます。
もしできそうなら自分が学習しようとしていることにうまく置き換えてみてください。
続いて、そんなわたしが実際に気分転換と勉強を兼ねて、ちょっとしたツールをつくるときに決めているルールを紹介します。
気分転換“だから”ルール

まずは「始めやすく」「続けやすく」するために、頑張りすぎないためのルールを作っています。
ちょっとしたツールにする
あまり壮大なものを作ろうとすると大変なので、ちょっとしたツールくらいがちょうどいいです。
たとえば「冷凍からあげのグラム単価を簡単に比較して一番お得なやつを買うための計算ツール」でもいいでしょう。「電卓で計算できるけど、あるとちょっと便利」くらいちょっとしたものがオススメです。
なくなっても困らないものにする
自分以外の人が使えるように公開する・公開しないにかかわらず、なくなっても困らないものにしています。
必要とされることはうれしいですが、「頑張って作らなきゃ」とプレッシャーにならないようにするためです。
もしも、「なくなっちゃ困る!」というものを作れたらそれはきっとヒット商品なので、「気分転換」から一転、しっかりつくるものとして頑張って開発します。
期限を決めない
期限を決めてしまうと、期限に追われてソワソワしたり、期限を過ぎて「期限を守れなかった」とモヤモヤしてしまうので期限は決めないようにしています。
逆に、期限を決めてやるべきことは気分転換ではやらないようにしています。
途中で諦めてもいい
気分転換でつくるものは完成させなくていいというルールにしています。
途中で諦めても、そこまでに勉強したことは無駄にはなりません。少しだけでも前に進んだと思えればOKにしています。
気分転換“だけど”ルール

「気分転換“だから”ルール」では「気軽に始める」「気軽に続ける」ことを意識したルールでしたが、ダラダラしないためのルールも決めています。
何か1つでも新しいことに挑戦する
今まで自分が勉強してきてできることだけでつくるのではなく、何か1つでも新しいことにチャレンジするようにしています。
題材は自分で考える
つくるものは自分でテーマを決めてつくります。
わたしの性格上、技術書のサンプルなど、完成形が見えてしまっているものをつくるのは途中で飽きてしまうことが多いんです。自分で考えることも1つの勉強と考えて、少しずつつくり上げることを楽しんでいます。
手を動かす
技術書を読むだけ、概要を調べるだけではなく、何かしら手を動かしてつくるようにしています。
試して、失敗して、どう解決するかを考えることが勉強になる部分だと思っているのと、そういう試行錯誤をすることが単純に楽しいからです。
結果として、本を読むだけ、概要を調べるだけになることもありますが、最初から「調べるだけでいいや」とならないようにしています。
まとめ:引き出しが増えると掴めるチャンスも増える

勉強したこと、やってみたことがどこで、どのような形で役に立つかはわかりません。
もしかしたら活躍しないかもしれません。
でも、少しだけ触れてみたことで、どこかで話のネタになり、そこで話したことがきっかけで「そういえばこの前◯◯について話してましたよね?ちょっと相談に乗ってもらえませんか?」と、仕事につながる可能性もあります。
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」のような話になってしまいますが、「少しでも触れたことがある」ことの種類や数が多いほうが掴めるチャンスも増えていくものです。
また、少しでも知識や経験があることで、いざ必要になったときにスタートダッシュをかけられます。
今後のために気合を入れて勉強したことがなかなか実を結ばないこともあれば、なんとなく遊びでやってみたことが大当たりすることもあります。
気分転換や遊びでやったことが仕事に繋がったり、生活を変えるきっかけになったりしたらステキですよね。
転がってきたチャンスを掴みやすくするためにも、まずは気軽に「できること」の引き出しづくりに挑戦してみてください。
(文:よしあかつき)
