リスキリングに挑戦してみたい。何か新しいことを始めてマンネリ化した日常生活に変化をもたらしたい。

なんて思いはあれど、多忙な日々の中なかなか着手できず、もしくは始めたはいいけど続かずぐだぐだに……。

「このままじゃ1年もあっという間に終わっちゃうな」

と軽い焦りを抱いている方もいるのではないでしょうか。

そんなときにおススメしたいのが「1か月チャレンジ」。

毎月ひとつ、1か月くらいで達成できそうな挑戦や、30日間毎日実践して習慣化したいテーマを設定して取り組んでみるというもの。

期間を短めに区切ることでほどよい難易度のテーマ設定にできますし、結果として自分を毎月ちょっとずつ進化・向上していくことでポジティブな気持ちにもなれます。手っ取り早く、そして手軽に自己肯定感をあげる方法ともいえるでしょう。

プチアップデートを積み重ねて達成感ある1か月に

高い目標を掲げ、その実現・達成に向けて努力するのは、もちろんすばらしいことです。

とはいっても簡単じゃありません。仕事のかたわらでは時間も限られますし、年齢を重ねるにつれ、集中力も記憶力もじわじわ衰えていくもの。

目標の重さが心理的プレッシャーとなって「なかなか腰があがらない」こともあるでしょう。なんとか着手できてもゴール到達までの遠い道のりを思うと憂鬱になってしまったり。そうして道半ばで力尽きてしまうと、無駄に挫折感を抱く結果にもなりかねません。挫折経験が繰り返されれば、自己肯定感も下がってしまいます。

では挫折することなく、掲げた目標を無事達成するためにはどうしたらいいのか。

ここは発想の転換で、「ちゃんと達成できる目標を掲げる」ことです。

え、それじゃまるで「後だしじゃんけん」じゃないかと思われたかもしれませんが、よく考えてください。

自分の実力も可能性も未知の領域だった10代までとは違います。

20代、さらには30代・40代とキャリアも積んだ方であれば、自分自身の能力も性格も耐久度もだいたい理解しているのではないでしょうか。自分がどの程度飽きっぽいのか、集中して取り組めるのはどのくらいの期間なのかも過去の経験からある程度わかっているはずです。

それを踏まえ、着手しやすく、ワクワク楽しみながら飽きてしまう前に達成できるだろう目標を設定するのです。

最近は「リスキリング」「自分アップデート」なんて言葉も耳にしますが、いうなれば「プチアップデート」。プチだっていいんです。仮に毎月1個ずつ「プチアップデート」すれば、1年で12個。中にはきっと、一生使えるスキルや定着する習慣だってあるはず。蓄積すれば日々の生活だって人生だって変わります。

なにより「今月は新しくこれができるようになった」という達成感を抱いて次の新しい1か月に突入できるのは精神的にもプラスです。

1か月チャレンジのテーマはどんなものにする?

ここまで「1か月チャレンジ」と書いてきましたが、実際には「30日チャレンジ」として取り組んでいる人もいます。

TwitterやWeb検索で「1か月チャレンジ」と検索すると、様々な取り組みをしている人たちを見つけられます。テーマは毎日のエクササイズやダイエット関連が多いですが、それ以外にも30日間ブログを書き続ける挑戦をする人もいれば、仕事に活かせるスキルを身に着けようとしている人も。

1か月間というのは、何か新しいことに挑戦したり、一定期間継続する試みにちょうどいい期間です。週区切りなら4クールですし、10日を一区切りにすれば3クール。計画も立てやすく、飽きたりだれ始めたりする前に期間終了となります。

1か月チャレンジというと、「毎日何かを続ける」イメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。

  • 毎日何かを続ける:毎日10分間ストレッチし続けるなど
  • 設定した目標を達成する:ビジネス書を計10冊読むなど
  • 新しいスキルを身につける:3DCADを学んで簡単なモデリングができるようになるなど

習慣化が目的なら「毎日続ける」1か月チャレンジが最適ですが、実現したいテーマによっては「毎日」は必須条件ではありません。週末だけでもいいですし、月の最後に駆け込みで達成したっていいわけです。

悩むのはやはりテーマ設定です。

1か月チャレンジの題材はなんでもOK(イラスト・和田亜希子

最初は思いついたアイデアをとにかく書き出してみましょう。過去に「時間ができた時にやりたい」「これ、できるようになったらいいなあ」なんて思ったことなどをです。友人や同僚ができているのを見て「うらやましい」と感じたことや、TikTok・インスタのショート動画で見て「すごい、自分もやってみたい」と刺激を受けたことなどもテーマ候補としてありです。

思いつかないときには、ChatGPT相談室。

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スキルアップにつながる「1か月チャレンジ」のテーマとして取り組んだら面白そうなテーマを10個教えてください。

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もちろんです、スキルアップに役立つ面白い1か月チャレンジのテーマをいくつか挙げてみましょう。

コーディングチャレンジ: 毎日特定のプログラミング問題を解くことで、コーディングスキルを向上させます。たとえば、PythonやJavaScriptの基礎を固めるための問題を解いてみてください。

ランゲージチャレンジ: 毎日新しい言葉を学んで、あるいは新しい言語の短い文章を書くなどして、新しい言語を学ぶこと。

健康チャレンジ: 毎日特定の運動を行ったり、健康的な食事を心がけることで、身体的健康を向上させます。

読書チャレンジ: 毎日一定のページ数を読むことで、知識を増やし、読書の習慣をつけること。

メディテーションチャレンジ:毎日、一定時間瞑想することで、心の健康と集中力を高める。

写真チャレンジ:毎日特定のテーマに基づいて写真を撮ることで、写真撮影のスキルを向上させる。

料理チャレンジ:毎日新しいレシピを試すことで、料理のスキルを向上させ、新しい料理を学ぶ。

芸術チャレンジ:毎日絵を描いたり、新しい芸術作品をつくることで、芸術的なスキルを向上させます。

日記チャレンジ:毎日自分の感情や経験について書くことで、自己理解を深め、表現力を向上させます。

音楽チャレンジ:毎日、一定時間楽器を演奏したり、新しい曲を学んだりすることで、音楽的なスキルと理解を向上させます。

これらのチャレンジは、新しいスキルを身につけたり、既存のスキルを強化したりするためのもので、1か月という期間は新しい習慣をつくるのに十分な時間です。いくつか試してみて、自分にとって一番有益で楽しいものを見つけてみてください。

料理も面白そうですね。

たとえばテーマを「卵料理」に絞って、毎日違う卵メインの料理に挑戦してみるのも面白そうです。卵レシピの奥深い世界を垣間みられますし、今まで食べたことすらなかったエスニック料理を手がける機会になるかも。せっかくなら毎日写真に撮ってインスタにアップすれば、いい記録になります。

外国語も、1か月で使えるレベルに到達するのは難しいですが、「30か国語で『こんにちは』『ありがとう』を言えるようになる」なんて目標ならどうでしょう。毎日2単語(フレーズ)暗記するだけなので、単語カードを毎日持ち歩いて暇なときにめくっていれば覚えられるかもしれません。そして今後の人生で出会う外国人がどの国の人であっても、即座に「こんにちは」と相手の言語で言って驚かせられるようになります。褒めてくれたら間髪入れずに「ありがとう」とさらに相手の国の言葉で返すことも。これ、一生役立つ知識になるかもしれません。

参考までに、わたしが選んだ1か月チャレンジテーマもご紹介しましょう。

わたしは小型バイクで海沿いをツーリングするのが趣味です。旅先でうっかり行き止まりの路地に入り込んでしまったとき、乗ったままスムーズにUターンできたら便利なのですが、ハンドルをめいいっぱい切った状態でまわる「フルロックターン」ができませんでした。

いつか時間があるときに練習して、できるようになりたい。

そう思っていましたが、「いつか時間があるとき」なんて待っていても永遠に来ないもの。こんなテーマはまさに1か月チャレンジテーマ向きです。「今月はフルロックターンできるようにする」と決めた後は、食事しながらYouTubeで関連動画を見て、近隣で他の人に迷惑かけず練習できる場所を探し、時にアクションカメラで動画撮影をしながら、時にベテランの人にアドバイスをもらいながら、暇を見つけてはぐるぐるバイクで小回りする練習だけを繰り返しました。

結果。

完全ではありませんが「フルロックターン」ができるようになり、Uターンにも自信がつきました。バイクに乗り続けている限り、何年も何十年も役立つ一生もののプチスキルです。

他にも「ハングル文字を覚える」「毎日1分間腕立て伏せをして動画をインスタ公開」「CADソフトの基本操作を覚える」など、多岐にわたるテーマで1か月チャレンジに取り組みました。外国語もソフト操作も、最初の触りは割と楽しくできる部分も多く、ワクワクしながら取り組めます。最初の1か月の取り組みをへて「自分に合っているかもしれない。もっとやってみよう」と思えば継続すればいいですし、もともと1か月間の目標設定をしているのですから、そこで終わりにしたって中途半端なわけではありません。

慣れてくると、日々の生活の中で「あ、これ1か月チャレンジのテーマにいいかも」と思いメモする機会も増えてきます。

手帳の数ページをそんなリストに充ててもいいですし、スマホにデジタルノートアプリをインストールして書き留めていくのもいいでしょう。数十年先に仕事リタイアした後、そのリストや身に着けたプチスキル群が、セカンドライフを充実させてくれるかもしれません。

アクションプランを作成する

1か月は何かひとつに集中して取り組むのにちょうどいい長さですが、一方、油断するとあっという間に過ぎてしまうのも確か。スキル獲得などを目標に設定する場合には、短期決戦で効率的にゴールを目指すため、「何をどんな順序でおこなうか」アクションプランを作りましょう。

たとえば「DIY初挑戦~木材でちょっとした家具をつくる」というテーマだとしましょう。

  • 図書館で本を借りてきて初心者でも作りやすいものを調べて決定
  • YouTubeで関連動画を見て、道具の使い方や選び方などを学ぶ
  • 必要な道具をそろえる/DIY工房を探す
  • 設計図をつくる
  • 材料を揃えて家具をつくる

実際に作業をするのは仕事が休みの日だと思うので、あらかじめ日程を確保しちゃいましょう。そして移動中にスマホで視聴できるよう、役に立ちそうなYouTube動画などをリストアップしておくのもいいですね。知合いでDIY好きな人がいれば相談してみてもいいでしょう。「〇〇さんに相談」なんてこともアクションプランに盛り込みます。

記録ノートを作り、月ごとのテーマや選択した理由、ゴール設定、そしてアクションプランを箇条書きで書き出していくと「1か月チャレンジ」の質を高めてくれます。各アクション/タスクの着手日・完了日を書き込んでいけば進捗記録にもなりますよ。

周囲に宣言・仲間作りで軽く追い込んでみよう

新しいチャレンジの成功率をアップさせたいなら、「周囲に宣言する」のは有効な手段。誰にも言わず一人黙々と取り組むのではなく、「今月中にフルロックターンできるようにする」「毎日1分間、腕立て伏せをする」など公開宣言してしまうのです。SNSをやっているならそこに投稿すれば、つながっている人たちが見て、時に応援メッセージを、また時にはアドバイスをしてくれることでしょう。

家族や職場などのリアルな場での宣言もありです。

真剣度が伝われば、協力体制を築いてくれるかもしれませんし、仕事や雑事に追われ1か月チャレンジがなおざりになってしまっているときに「うまくいってる?」など聞いて、プレッシャーをかけてくれるかもしれません。

そして事前に宣言しておけば、「目標達成!」「できるようになった!」と報告したときに祝福や賞賛のメッセージをもらえ、達成感も倍増。それが次の1か月チャレンジの原動力にもなりますので、周囲への宣言は特別な理由がない限りやるべきです。

毎月そんなことを繰り返していると、身近で影響を受け「わたしも何かテーマ決めて1か月チャレンジやってみたくなった」なんて人が現れてくるかもしれません。そうしたらチャンスです。貴重な1か月チャレンジ仲間の誕生です。毎月Zoomで成果報告会を開催してみてはいかがでしょうか。1か月後に仲間と達成感を分かち合いたいという思いが強い推進力になります。

月末にセルフレビュー&次のテーマを決めて継続

もちろん仲間がいなくても、月末のセルフレビューをしましょう。

たとえば30分くらい時間を確保し

  • 1か月間の取組を時系列でまとめる
  • できたこと・できなかったこと
  • 達成したこと
  • 身に着けたスキルや習慣を今後どう発展させたり持続させていくか
  • これをベースに次どんなことに挑戦してみたいか

などなど、自分で自分に発表するのです。

新しいことに取り組んで、1か月でどの程度できるようになるのかは他の人にとっても興味ある情報です。ブログやNoteなどに簡単にまとめて報告してもいいでしょう。

そして年末には、1年の自分の挑戦をまとめて振り返ってみましょう。途中で時間や気力がなくなって中途半端で終わってしまったものもあると思いますが、それだって貴重な経験です。どんな挑戦が自分には向いていて、逆にどういったことは合わないのかなども、1年を振り返ることでクリアに見えてくるはず。

身に着けた別々のスキルが、実は組み合わせることで面白いことにつながるかもしれません。ひとつひとつのスキルは小さなものでも、足し算・掛け算で新たな可能性が生まれます。

「いろいろ新しいことに挑戦して、充実の1年だったかな」

そんな自画自賛の年末を迎えるためにも、ぜひ自分自身をプチアップデートする「1か月チャレンジ」、検討してみてください。

(文・和田亜希子

presented by paiza

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