テレビドラマで、医療モノは強いと言われて久しいですが、それは映画にも言えることです。

年に400本ほどの“新作映画”を追いかけていると、医療モノ映画の秀作に出会うこともしばしば。GWの充実に向けた一助となれば幸いです。

『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』

『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』(2023年4月28日公開)
監督:松木彩
出演:鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也、佐野勇斗、ジェシー(ルイス・ジェシー)、フォンチー、菜々緒、杏
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先ごろスペシャルドラマも放映されたヒット作の劇場版『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』(2023年4月28日公開)。鈴木亮平、賀来賢人などレギュラーメンバーが揃って続投するのに加えて、杏やSixTONESのジェシーなどが新規に加わります。

タイトルとは裏腹に舞台が横浜みなとみらい地区(主にランドマークタワー)というツッコミどころこそありますが、“待っていては救えない命がある”という信条のTOKYO MERと対立する、“待っていなくては救える命も救えなくなる”という信念を持つYOKOHAMA MERが登場。スケール感にあふれた作品になっています。

脚本は現在放映中の「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS系列)も手掛ける黒岩勉です。

『Dr.コトー診療所』

『Dr.コトー診療所』(2022年12月16日公開)
監督:中江功
出演:吉岡秀隆、柴咲コウ(KOH+)、時任三郎、大塚寧々、髙橋海人、生田絵梨花、蒼井優、神木隆之介、伊藤歩、堺雅人
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映画『Dr.コトー診療所』(2022)は、2003年から2006年にかけて放映されたドラマの16年ぶりの新作であり、初の劇場版は“完結篇”となることを目指した映画となりました。

まず何と言っても、メインキャストが16年の歳月を乗り越えて再結集してくれたことに、うれしくなります。それと同時に16年のブランクが心配にもなりましたが、冒頭の志木那島(=与那国島)の風景が映るだけで、そんな不安は吹き飛びます。

堺雅人や蒼井優といったビッグネームも、ちゃんと機能する形で登場しているのが巧みです。

監督の中江功は現在月9枠で放映中の木村拓哉主演作「風間公親-教場0-」(フジテレビ系列)のメインディレクターを務めています。

『劇場版ラジエーションハウス』

『劇場版ラジエーションハウス』(2022年4月29日公開)
監督:鈴木雅之
出演:窪田正孝、本田翼、広瀬アリス、浜野謙太、丸山智己、矢野聖人、山口紗弥加、遠藤憲一、鈴木伸之、八嶋智人
⇒Prime Video,U-NEXTなどで配信中

ドラマシリーズが2season放映されたのちに公開された『劇場版ラジエーションハウス』(2022)は、シリーズ完結篇ともいえる一遍です。今までになかった放射線科(=ラジエーションハウス)の放射線技師を主人公にした異色の医療ものでしたが、個性的なキャラクターと放射線科を通して描く“人の病”のありさまがとても新鮮でした。

窪田正孝、本田翼、広瀬アリスなど主要キャストがすべてそろっています。映画版では孤島で起きた未知の感染症に挑みます。

これら作品にはまった方には『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』『いのちの停車場』『神様のカルテ』『海猿』などがお薦めです。

『歩けない僕らは』

『歩けない僕らは』(2019年11月23日公開)
監督:佐藤快磨
出演:宇野愛海、落合モトキ、板橋駿谷、堀春菜、細川岳、門田宗大、山中聡、佐々木すみ江、川合空、奥村そら
⇒Prime Video,U-NEXTなどで配信中

医療モノ映画というと、個人的に非常に思い入れがある一本があります。それは『歩けない僕らは』(2019)という短編映画。一応劇場公開されていますが、小規模公開だったためご存知ない方が多いと思います。

この映画は“脳卒中で倒れて左半身に麻痺が残った20代半ばの青年”が主人公で、まさに私の人生とモロ被り(私の場合は右半身でしたが……)。ときどきフィクションと分かっていても“これは自分の物語だ!”などというちょっと“中二病”が入った感覚を抱くときがありますが、これは別次元で完全に“自分の物語”でした。

短編ではありますがリサーチがしっかりされていて、びっくりするほどリアル。

ないことを祈りますが、ご自身や周囲の方にそういう方が出てしまった場合はご覧になるととても参考になります。

(文:村松健太郎)

― presented by paiza

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