ほぼ同時期に入社し、現在は執行役員を務める麻柄さんと大木さん。創業初期から令和トラベルを支え、執行役員に選任されたのも同じ日というお二人。麻柄さんはProduct Dev.本部担当、大木さんはCommunication本部担当として、令和トラベルの成長に貢献しています。
開発組織の過去と現在、そして未来について、大木さんが聞き手として麻柄さんにお話を聞いてくれました。
麻柄 翔太郎さん プロフィール
執行役員 VPoE。2010年株式会社リクルート新卒入社。エンジニアとして新規事業の開発から大規模業務システムの開発まで幅広く担当し、その後SaaSプロダクトの新規立ち上げからグロースまで開発責任者として開発組織を牽引。2021年10月より株式会社令和トラベルにジョインし、エンジニアリングマネージャー兼プロダクトマネージャーとしてエンジニア組織づくりや社内の業務自動化基盤の開発に尽力し、2023年4月より現職に就任。
大木 優紀さん プロフィール
執行役員 PR担当。2003年 テレビ朝日にアナウンサーとして入社。「GetSports」「やじうまテレビ!」「くりぃむナントカ」「スーパーJチャンネル」などさまざまなジャンルの番組に出演。2021年12月テレビ朝日を退社し、2022年1月より株式会社令和トラベルにジョイン。入社後は主にPRを担い、企業認知およびプロダクト認知獲得に向けて推進するとともに、動画コンテンツによる集客も推進。2023年4月より現職に就任。
目次
3年前はエンジニアのキャリアや働き方まで考えが回らなかった

大木:私たちは入社時期が近くて、一緒にオンボーディングを受けていましたよね。
麻柄:懐かしいですね。当時は現在とは、まったく違う会社でした。
大木:入社当時、開発組織のメンバーは何人くらいでしたっけ?
麻柄:業務委託で関わってくれている方が多かったので、エンジニア系メンバーは僕含めて3人だったと思います。
大木:当時の開発組織はどうでしたか?
麻柄:目の前のことに取り組むのに必死でした。デグレが起きたり、業務委託の人が体調を崩して稼働できなくなったりと混乱していましたね。“しっちゃかめっちゃか”な状態のなか、個人に依存しながらも、どうやって乗り切るかを考えていました。エンジニアがプロダクト開発に没頭できる環境はつくりたいし、ワークスタイルも考えたいという想いだけは溢れていて……。でも正直、エンジニア1人ひとりのキャリアや働き方までは、考えが回らない状況でしたね。
大木:いまの環境は当時と比べたら、格段によくなっていますよね。

麻柄:めちゃくちゃよくなったと自信を持って言えます。いい制度や組織づくりができていると思いますよ。3年前は、令和トラベルじゃなくて昭和トラベルでした。
大木:平成にすらなっていなかったと(笑)。“しっちゃかめっちゃか”という表現がありましたけど、別部署からみてもまさにそんな状況でした。当時の大変な時期を過ごしたメンバーのほとんどが、いまも会社に残っている理由ってなんだと思いますか?
麻柄:「あたらしい旅行を、デザインする。」という、会社のミッションに対する強い共感と、コミットメントを持った熱量の高いメンバーが初期に集まっていたからだと思います。とくにエンジニアは論理的で冷めている印象を持たれがちですけど、結構エモい部分も大事にしているんですよ。いいプロダクトをつくりたいし、熱い環境で夢をみられるか、みたいなことを大事にしているメンバーが多いと思います。
ぶっちゃけ、令和トラベルの技術レベルはどれくらい?
大木:新規採用においても令和トラベルがエンジニアに選ばれている理由の1つとして、ビジョンやどのようなプロダクトをつくろうとしているのかがありますよね。私としては、正直意外でした。
麻柄:もちろん人によりますけどね。つくるものはなんでもいいから、技術を追求したいという人もいます。ただ、自分が担当している事業やプロダクトをよりよくしたい、それを通じて社会を変えたいといった想いを持っている人も多いと思います。
大木:技術追求したい人にとって、ぶっちゃけ令和トラベルはどの位置にいるのでしょうか?
麻柄:僕も全マーケットを知っているわけではありませんが、正直まだまだだと思っています。事業を実現するために、高いレベルのテクノロジー技術を成長のドライバーにしていくことは大事です。ただ、本当にトップクラスのエンジニアが集まって国内最先端の活用レベルでできているかというと、まだまだ追求していく必要があります。技術スタックとしては、現時点ではモダンなものを選定していますが、ニーズにあわせて将来変わるかもしれません。

大木:「NEWT MLラボ」の立ち上げや、PKSHA Technologyさんとの資本業務提携によって、開発速度を上げていくという決意と覚悟を見せていると思います。できることは変わっていくのでしょうか?
麻柄:正直に言うと、もはや機械学習なんてどの会社も当たり前に活用しているので、他社からみたら「だからどうしたの?」としか思われません。僕らは別に機械学習に関する世界最先端の論文を書きたいとか、なにに活用されるかわからないけど技術的に優れているものを研究・開発したいわけではありません。この技術を活用して、どれだけ海外旅行をかんたんにするか、よりよい海外旅行体験をつくれるか。それが一番のポイントです。旅行のマーケットにおいては、令和トラベルがもっとも生成AIなどの機械学習を活用して、旅行の体験を変えたと誰もが思ってもらえるレベルにしていきたいと考えていますね。
大木:私は自慢してもいいくらいの組織ができていると思っています。いまの組織については、どのように感じているのか教えてください。
麻柄:まだまだ足りないところが多いと思っています。事業成長に対して組織の成長がまったく追いついていません。開発組織は現在、30人規模の組織です。規模が大きくなると、事業成長と組織成長のアンマッチ度合いによる歪みが増加してしまいます。事業成長によりやることが増え、みんなに負荷がかかるとプロダクト開発全体の品質が低下します。1人の影響なら範囲は限られますが、30人分増幅されると事業に大きなインパクトを与えてしまうんです。
今後、半期に10人ペースで採用していきたいので、近いうちに50人を超える開発組織になると思います。組織として成立して、成果が最大化され続ける基盤やカルチャー、仕組みが整わないと破滅してしまいます。ここをしっかりといまの段階でつくり込めるかが重要ですね。
大木:そのなかで、ここだけは外してはいけないという部分はどこになるのでしょうか?
麻柄:難しいですけど、やはりミッション・ビジョン・バリューの浸透と体現だと思います。それさえできていれば、乗り越えられるはずです。あらたなメンバーが増えていくなかで、この熱いカルチャーをどれだけキープできるかですね。一般的には、人が増えれば増えるほど薄まると思います。そこをどう設計できるかが大事です。
純粋な好奇心を持ち、学び続ける姿勢が大切

大木:令和トラベルのバリューの1つに「LEARN NEW」がありますよね。開発組織は社内で勉強会をするなど、仕組みとしてうまくできているように感じます。
麻柄:そうですね。月に1回は社内勉強会をしていますし、社外に向けても月に1回は勉強会をしています。「Learn New制度」があり、半期に1人3万円分を自己学習に使っていいので、毎月のようにしっかりと勉強しているメンバーもいますね。外部カンファレンスの参加も支援しています。最先端の技術や業界トレンドをキャッチアップして刺激を受け、社内で実践して、それを社外にもアウトプットしていけるように、会社としては制度設計をしています。
大木:制度と言えば、働く量を調整して人生でフォーカスしたいことに時間を割くことができる「FOCUS」という人事制度がありますよね。代表の篠塚も、今年の夏にスタンフォードへ短期留学しに行きました。2024年9月に発表した資金調達にあわせて人事制度も刷新し、「Learn New制度」もアップグレードしました。篠塚自身の学びもあって、ほかのメンバーも海外研修やカンファレンス参加など、学びの機会を増やしていこうとしていますよね。
社外からもご注目いただいた福利厚生に「トラベルデザイン(旅行サポート)」のアップグレードがあります。半期に1回、海外ツアーで利用できる50%OFFクーポンを支給することになりました。エンジニアのメンバーも結構海外旅行好きが多いですよね?
麻柄:他社のエンジニアと比べると多いですね。
大木:トラベルデザインのアップグレードについて、エンジニアのみなさんの反応はいかがでしたか?
麻柄:めちゃくちゃ盛り上がっていましたよ。やっぱりこの制度への反応が一番大きかったですね。
大木:約1か月間、海外でワーケーションしていたエンジニアのメンバーもいましたよね。私たちは「旅行が人生を豊かにしてくれる」という信念を持っているので、旅行しながら働けるのはいいことだと思います。
麻柄:エンジニアはリモートでも働きやすい職種ですからね。令和トラベルに入社したことで旅行する機会が増えたというメンバーも多いです。それで旅行のよさを再認識して、会社のミッション・ビジョン・バリューへの共感が高まったり、プロダクト開発にも活きていたりします。
大木:トラベルデザインはNEWTを使って予約するので、プロダクトをカスタマーとして使うことになりますよね。私も何回も使っています。
麻柄:実際にプロダクトを使うことで、「あ、このタイミングで通知が来るのね」とか「この辺を改善したいな」といったことがわかります。社員全員がカスタマーとしてNEWTを使うことはプロダクト改善につながるので、会社としてもリターンがあると判断しました。社員にとってもいいし、会社にとってもいい。いいことだらけです。
「採用は全員で」。未来の仲間は、自分たちで採用する

大木:エンジニア採用は優先度が高いし、難易度も高いですよね。さきほど「まだまだ」と言っていましたが、俯瞰すると他部署に比べてエンジニア採用が一番うまくいっているように感じます。採用面でどのような工夫をしてきたのか教えてください。
麻柄:「採用は全員でやる」と強く発信しています。未来の仲間は、自分たちでしっかりと採用していきます。マネージメント層や採用担当者だけが採用活動をすることはありません。細かく採用活動の流れを分解し、このプロセスはあの人にお願いして、あのプロセスはこの人にお願いするという感じで全員を巻き込みました。
あとはイベントの開催頻度やブログの公開頻度を決めて、持ち回りで情報発信を頑張りましたね。こうした技術広報は、短期の採用にはつながらない活動として切り分けています。短期の採用につなげようとすると、どうしても採用色が強くなってプレッシャーもかかるんですよね。
大木:そうすると、イベントやブログのKPIはどうしていますか?
麻柄:KPIは設定していません。行動目標しか置いていないんです。イベントなら月に1回開催する、ブログなら2週間に1本公開する。それだけです。イベントで何人集客するとか、ブログで目標PV数をするといったことは考えません。そうすることで、協力者が生まれやすくなり、気軽な情報発信につながっています。
大木:やってみて手応えはいかがでしょう。
麻柄:手応えはめちゃくちゃありますね。この3年間、たくさんのカジュアル面談をしてきたなかで、どこで令和トラベルを知ったか聞いてきました。最初は代表の篠塚や大木さんがきっかけで知ったというケースが多かったのです。でも、ここ1年くらいはイベントやブログの技術記事などで知ったというケースが増えてきました。
これからも発信は続けていきたいと思っています。ぜひ、令和トラベルのことが気になる方はカジュアル面談に応募してください。
