<この記事の著者>
まっち
株式会社Another works で “複業クラウド” を開発するエンジニア
新卒で地方銀行に勤めたのち受託開発企業でエンジニアとなる。2022年1月 Another works に転職し現在に至る。複業(副業)を含め5社での開発経験を持つ。
今回の記事では、プログラマが著者のおすすめビジネス書を紹介していきます!
*元プログラマの著者も含みます
プログラマ(エンジニア)でもあり、ビジネス書好きでもある私が、仕事にもプライベートにも活かせて読み物としてもおもしろいと感じたものだけにしました!
つまり、すごいプログラマの思考を学びつつ、読書体験としてもおもしろいという書籍たちです。
それでは行ってみましょう!
目次
■なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
1冊目は “なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である” です。
著者は元マイクロソフト伝説のプログラマで、「ドラッグ&ドロップ」を普及させ、「右クリック」の概念を現在の形にした中島聡さんです。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
◎こんな人におすすめ
- 仕事がいつも終わらない、仕事のスピードを上げたい
- もっと楽しく仕事をしたい
◎おすすめポイント
この本のおすすめポイントは、仕事を必ず期限通りで終わらせるための仕事術を知ることができることです!
その名も“ロケットスタート仕事術”。
なんかちょっと子ども騙しのような名前。笑
このロケットスタート仕事術は、仕事が生まれてから締め切りまでの「2割の時間で8割の仕事を終わらせる」仕事術のことです。
つまり、ラストスパート追い込み型ではなく、スタートダッシュで一気に仕事を終わらせるやり方を推奨しています。

本書では、日本人の仕事の進め方はほとんどラストスパート追い込み型であり、このラストスパート志向の人は仕事がめちゃ遅いと言っています。
たしかに、私の職場にいる仕事が速くかつ、めちゃくちゃできるエンジニアもタスクが与えられた瞬間に終わらせる勢いでアウトプットを出してフィードバックをもらっているのを思い出して納得しました。
それから本の中ではドラゴンボールでお馴染みの「界王拳」や「仙人」なんていうワードも出てきて、コミカルで思わず笑ってしまう文章も出てきます。
純粋に読んでいて楽しいのもこの本の魅力です。
*ドラゴンボールを知らない方はぜひこの機会に読んでみてください
■メタ思考
2冊目は “メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける” です。
著者は元日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員であり、“プレゼンの神” としても知られる澤円さんです。
◎こんな人におすすめ
- 職場での生きづらさを感じる
- もっと楽しく働きたい
◎おすすめポイント
この本のおすすめポイントは、人生を楽しむための考え方として「複数の自分を使い分ける」という視点を得られることです。
著者の澤さんは人生において自分を「エイリアス(特定の場所ごとの自分の分身)」として使い分ける、という考え方を推奨しています。
*エイリアスは IT の世界では「別名」とか「あだ名」とかの意味で使われる
この考え方の良いところは自分を俯瞰的な視点で捉えられることです。
たとえば、私のエイリアスを考えてみると
- Web サービスを開発している企業に勤める自分 → コードを書くエンジニア
- 複業先でレガシーな企業の支援をしている自分 → IT の知見を豊富に持つIT に強い人
- 他社エンジニアとの交流会 → 毎日早起きしたりランニングしたりするストイックな人
こんな感じで考えられます。
このように自分自身を多面的に見てみると、一歩引いて自分を捉えることができそうです。
この視点を持つことができると
「このコミュニティではこんなキャラクターで行ったら活躍しやすいかも」「この知見を伸ばしたらもっと重宝されるかも」
などと考えることができそうです。
こんなふうに考えることができたら、自分の人生をゲームの主人公感覚で楽しめそうな気がしてきませんか?
著者の澤さんがこの考え方が意識できるようになったのは30代前半から半ばにかけての頃で、この考え方ができるようになってからものごとがうまくいき始めたそうです。
私自身現在30代前半なので、20代でうまくいっている人をみると「自分はもう遅いかもしれない……」なんて思ってしまうこともあります。
しかし、成功しているように見える著者も自分と同じ年齢くらいで悩んでいたのであれば、「自分もまだまだイケるかも」なんて思わせてくれます。
■再発見の発想法
最後3冊目は “再発見の発想法” です。
著者は数学や技術書を中心に60冊以上も本を出版しており、プログラマでもある結城浩さんです(お化けのアイコンでお馴染み)。
◎こんな人におすすめ
- 天才プログラマの頭の中を知りたい
- プログラマの発想を日常に活かしてみたい
◎おすすめポイント
この本のおすすめポイントは、技術用語から技術者の発想を日常生活に活かすヒントを得られることです。
技術用語には問題解決のためのアイデアやエッセンスが詰まっています。
本書の構成は、技術者が使う技術用語を簡単に説明した後、その技術用語を日常生活にどう置き換えられるかを紹介していくものです。
少し本書に出てくる例を挙げて説明します。
ガベージコレクションという技術用語があります。
直訳するとガベージ(garbage)はゴミのことで、コレクション(collection)は集める、なので「ゴミ集め」です。
つまり、ガベージコレクションとは超簡単にいうと、ゴミを集めて掃除することです。
少し技術者っぽく説明をすると、コンピュータで管理しているメモリ容量のうち、使わなくなったメモリを自動的に使えるようにする仕組みのことです。
ガベージコレクションを日常生活で考えると、散らかった部屋を片付けることに当てはまりそうです。
この本を読んだあとあなたは、無情にも散らかった自分の部屋を見て「ちくしょー、ガベージコレクションすっかー」なんて言いたくなっていることでしょう。
さらにこの「散らかった状態の部屋をいちいち整理するのは面倒だなぁ」なんて思ったあなたは「ガベージコレクションみたいに、どこか自動化できないかな?」と考えます。
そして、「家事代行サービスを使ってみようかな」とか「お掃除ロボットを買おうかな」などと思いつくかもしれません。
こんな形で、技術用語を起点として技術者の発想を日常生活に活かせないか?ということを合計36個紹介している本です。
そして、技術用語を取り扱っているにもかかわらず、エンジニアやプログラマでない人でも読めるくらいにわかりやすく、かつおもしろいです。
普段何気なく使っている「バッファー」「ボトルネック」「トレードオフ」などの用語も技術用語として出てきます。
「これも技術用語だったのか!」と、言葉の学び直しにもなり勉強になります。
■さいごに
いかがでしたでしょうか。
AIブームや技術の進展により、プログラミングやプログラマ、エンジニアに注目が集まるこの時代に優秀なプログラマの思考を知るためにも、気になったものがあれば是非手に取ってみてください。
(文:Another Works まっち)


