今や生活必需品となったスマートフォン。2022年のデータでは日本人の60%がiPhoneを使用しています。
筆者もiPhone4の時代からMacやApple製品とのシームレスな連携に魅了され長年iPhoneをメイン機種として利用してきました。
しかし最近は円高の影響もありiPhoneを気軽に購入できる状況ではないことを目の当たりにし、このままApple製品のエコシステムに依存してよいものか疑問を感じAndroidへの乗り換えを行いました。
本記事はAppleのエコシステムに囚われることなく、AndroidとMacで快適な連携方法を探求してきた筆者がその結果を共有したいと思います。
目次
ファイル転送はNearDropがすべて解決してくれる
https://github.com/grishka/NearDrop
1.NearDrop.appを選んで右クリック
2.メニューから「開く」を選択。
3.表示されたダイアログにある開くボタンをクリック。
4.アプリが起動すると通知の許可を求められるので許可。
NearDropはAndroidとMacで擬似的なAirDropを行うことができるオープンソースの無料ソフトです。
Androidには「Nearby Share」と呼ばれる、Android同士やWindows間でファイル連携を行える機能があります。
NearDropは「Nearby Share」の機能を使って、MacとAndroidの両方でファイル連携を行えます。
NearDropはGitHubで公開されたダウンロードリンクからインストールできます。
Nearby Shareの機能を使ってファイル連携を行うため、Android側で用意するアプリはありません。
パスワード管理はBitwardenを使う
iPhoneユーザーの多くはAppleが開発した「キーチェーン」という組み込みのパスワード管理システムを使用しています。
このシステムはAppleのエコシステム内では、パスワードの保存や同期をスムーズに行えるため、非常に便利です。
しかしWindowsやAndroidなどさまざまなプラットフォームを使用しているユーザーにとって、キーチェーンだけに依存することは限界があります。
そこで「BitWarden」というオープンソースのパスワード管理サービスを紹介します。
BitWardenは、Apple製品だけでなく「Android、Windows、Linux」などのさまざまなデバイスやブラウザで利用できます。
このサービスを使用すれば、Appleのエコシステムに囲い込まれることなく、幅広いデバイス間でのパスワード管理や同期を簡単に行えます。
オープンソースであるため、セキュリティ面での透明性も高く自身でサーバーをホストすることも可能です。
BitWardenを活用すれば、デバイスの選択肢を広げつつ、安全かつ効率的にパスワード管理ができるでしょう。
スケジュールおよびタスク管理はクラウドサービスを使用する
カレンダーやリマインダーなどのタスク管理は、GoogleカレンダーやMicrosoft ToDoを使用することでMacとAndroidの連携が可能になります。
ファイルデータの保存を目的としたクラウドサービスも同様に、iCloud以外の他社サービスを活用することでAndroidとMacの連携が可能になります。
以下筆者が使用しているサービスをまとめますが、Apple製品以外の連携が不便なiCloud以外であれば、どのサービスを使用しても問題ないと思います。
・カレンダー:Google Calendar
・タスク管理:Microsoft ToDo
・メモ帳:Notion
・クラウド:OneDrive
まとめ
今やスマートフォンは私たちの生活に欠かせない存在となっています。
中でもiPhoneをはじめとしたApple製品は日本で広く支持を受けています。
しかしながら、Appleのエコシステムだけに依存せず、さまざまなデバイスで柔軟なデジタル生活を享受する方法も存在します。
本記事で取り上げたツールやサービスがその具体的な例です。
「NearDrop」を除く、本記事で紹介したサービスは、iOSとAndroidの両方に対応しています。
これは、iPhoneとMacを使用している方が、将来AndroidとMacでの移行をスムーズに行えることを意味します。
最終的な選択は、各ユーザーのライフスタイルやニーズに応じて異なりますが、Appleのエコシステムだけに縛られず、最も適したものを選ぶことでより快適なデジタル生活を手に入れることができます。
本記事がその手助けとなりましたら幸いです。
(文:きたがわ)